春夏の結婚式にオススメのピンク&グリーンを使ったブライダルメイク

春夏の結婚式にオススメのピンク&グリーンを使ったブライダルメイク

ヘアメイク
Updated: 2022-05-25
ヘアメイクアーティストのクロエリが、春夏に結婚式を挙げられる花嫁さんにオススメの、爽やかなピンクとグリーンを使ったメイクをご紹介します。日々のメイクに役立つテクニックも合わせてチェックしてくださいね。

春夏のメイクにオススメのピスタチオカラー

春夏のトレンドカラーであるグリーンを取り入れたメイクをしていきます。濃いめのグリーンはメイクに取り入れにくいので、今回はピスタチオカラーのようなやわらかいグリーンをメインに使用します。日本人の肌色に合いやすい色なので、ぜひ参考にしてみてください。

カラーメイクの手順とポイント

スキンケア

スキンケアは何を使うかももちろん大事ですが、一つ一つの保湿剤が肌に浸透してから次のステップに進むことが大切です。肌に乗せた保湿剤が蒸発してしまわないように、しっかりハンドプレスをして浸透させましょう。

化粧下地

ピンクみを帯びた化粧下地を使用します。肌の白い人は血色が悪く見えやすいので、下地でピンクをプラスして血色良く見せていきます。パープルやオレンジ系の下地も肌がいきいきと見えるのでオススメです。

逆に、肌が白くても赤みを帯びている人であれば、グリーンの下地などで赤みを抑えます。今回は赤みのある小鼻にだけグリーンの下地を使用しました。普段のメイクで下地を使い分けるのが面倒な場合は、コンシーラーや固形タイプのパウダーファンデーションを小鼻に重ねてもOKです。

乾燥しやすい目の下は、目の際までしっかりと下地を塗りましょう。テカりやすい人は皮脂崩れ防止の下地を使うようにしましょう。

ファンデーション

ファンデーションはまず目の下にしっかりと乗せ、ほかの部分は薄づきにするのが肌全体をきれいに見せるポイントです。

また、ファンデーションは自分の肌色にピッタリ合う色を選ぶことが大切です。自分で選ぶのが難しい場合は、美容部員がいるお店でプロに選んでもらうといいですよ。2色をオススメされた場合は暗い方を選ぶと肌馴染みが良く、立体感が出て小顔効果にもつながります。

肌を白く見せたいと自分の肌よりも明るいファンデーションを使ってしまうと、首の色とのギャップが目立ち、ファンデーションを厚塗りして肌トラブルを隠しているような印象になってしまいます。ファンデーションで白く見せるのではなく、下地でトーンアップさせて透明感を意識するのがオススメです。

コンシーラー

赤みがある小鼻まわりにコンシーラーをつけていきます。コンシーラーも少量にし、厚ぼったく見えないようにしましょう。そばかすは好みにもよりますが、隠したい場合はコンシーラーを使用します。

目の下のクマは、オレンジのコンシーラーに黄色のコンシーラーを重ねて隠します。

口角もくすみやすい部分なので、黄色のコンシーラーで明るく口角がキュッと上がっているように見せるといいですよ。

パウダー

パウダーをパフにしっかりと馴染ませてから肌につけます。潤いを保ちたいので、顔全体に一気に乗せるのではなくフェイスラインから丁寧に乗せていきます。フェイスラインが光っていると顔が膨張して大きく見える原因になるので、少しずつつけましょう。生え際のあたりにもパウダーを入れると髪の毛の張り付き防止になります。

眉毛がベタベタしているとアイブロウライナーで描いた眉毛がとれてしまうので、パフを折って眉毛にもパウダーを乗せます。それからテカりやすい鼻筋と、軽く目の下にも乗せましょう。潤いを保ちたい頬にはパウダーはつけません。

ベースメイクはこれで完成としてもOKですが、花嫁さんは涙で目の下が崩れることが多いので、目の下専用のパウダーをふんわり乗せていきます。目の下の細かいキメの流れに合わせてパウダーを乗せるとパンダ目になりにくく、笑いジワにファンデーションがたまることもなくなります。特によく笑う方はほうれい線にファンデーションがたまることがあるので、目の下専用パウダーをほうれい線にもつけておくといいですよ。

アイシャドウベース

アイシャドウベースでアイメイクの保ちが変わるため、必ずつけることをオススメします。アイシャドウベースをつけていれば、プチプラのアイシャドウでも粉の肌への吸着力が上がります。まつ毛の際までアイシャドウベースを塗り、二重の溝や下まぶたにもつけておきましょう。

アイブロウ

眉毛を描く前に、必ずスクリューブラシなどで眉毛の中に入っている下地や乳液などの化粧崩れの原因になるものを取り除きます。同時に毛流れも整えましょう。

まずペンシルで眉毛の形を描いていきます。今回は春夏に合うふんわりとした眉毛にしたいので、太い方の眉毛に合わせます。眉尻はくっきりと、眉頭はふんわりとぼかすのがポイントです。眉毛が離れている方は内に寄せると鼻筋が通って見えます。左右対称に描くために、どちらか一方を先に描き切ってしまうのではなく左右の眉毛を少しずつ描いていきましょう。

ペンシルとパウダーの順番はどちらでも構いませんが、眉マスカラを先に使ってしまうと眉毛に束ができ、ペンシルやパウダーが肌に届きにくくなります。そのため、眉マスカラは必ず最後に使うようにしてください。

アイシャドウ

アイシャドウは今回のメインであるグリーンを使います。大きめのブラシで明るい方のアイシャドウをとり、アイホールにふんわり乗せていきます。つけすぎると真っ白になるので注意してください。

次にチップで同じ色をとり、明るくしたい黒目の内側の目頭部分、涙袋の部分にも乗せておきます。

続いて細めのブラシでグリーンのアイシャドウをとり、二重幅までを基準に入れていきます。一重や奥二重の方は、目を開けたときに2mm〜3mm色が見えるぐらいを意識しましょう。カラーシャドウが似合わないと感じる原因は肌の色に合わないことと、色の入れすぎが考えられます。二重幅までを意識してもらうと、どんな色でも馴染みやすくなるので試してみてください。

上下ともグリーンでもOKですが、今回はかわいさを取り入れたいので下まぶたにピンクを入れていきます。少しラメ感がある、春らしいやわらかいカラーです。

小さめのブラシの先端にとり、目尻側から下まつ毛の生え際、ハイライトを入れたところ以外に乗せるイメージです。上がグリーンであれば、下にオレンジを使ってもよく合います。

アイライン

アイラインを引かないとぼやけてしまいますが、黒や茶色では強くなりすぎるので今回はグレーを使用します。まつ毛の生え際に細めにラインを引き、目尻は3mm〜5mmほどはみ出させます。はみ出させる長さはお好みで調整してください。

まつ毛の生え際のインラインも埋めていきます。指でまぶたをぐっと上げ、まつ毛の生え際にスタンプを押すようなイメージです。涙と油分で崩れやすくなるので、粘膜には引かないほうがいいでしょう。

ビューラー

自然なCカールになるようにまつ毛を上げていきます。根本をはさみ、毛先に向かって少しずつビューラーをずらしていきます。力は入れなくてOKです。幅広くまつ毛がついている方は1回のビューラーではつかみきれないので、ビューラーを入れる角度を変えて何回か行うときれいに上がります。上がりにくい人は何回か繰り返しますが、上がりやすい人は1回でOKです。

マスカラベース

花嫁さんは涙を流すとまつ毛が下がりやすくなるので、まつ毛のカールをキープするためにマスカラベースをつけておきます。マスカラと同じ塗り方で、根本から毛先に向かってブラシを少し震わせながらつけましょう。

マスカラ

やわらかい雰囲気にするためにブラウンのマスカラを使用します。下まつ毛はブラシを立てて、パシパシとまつ毛を叩くようにするときれいにつきます。

カラーマスカラが流行っていますが、色がハッキリしているものほど地まつ毛との差が分かりやすいので、まだらにならないように注意してつけましょう。端から端まで均等につけるのがポイントです。マスカラが乾燥してきた、ダマになってきたと感じたらすぐに交換してくださいね。

マスカラのボトルの中でカチカチとブラシを上下させると、ボトル内に空気を送り込むことになりマスカラが乾燥しやすくなります。マスカラは中で回転させてから引き上げるのが正しいやり方です。

チーク

今回は練り状のチークを使用します。ベースメイクが崩れないように、指の腹でチークを溶かしてから乗せていきます。アイメイクとチークの両方にしっかり色を入れてしまうと色同士が喧嘩してしまうので、今回は主役のアイメイクを目立たせるためにチークは薄めにします。頬から鼻を通って横広に入れると、日焼け風になりかわいいですよ。

アイブロウパウダー

春夏に合うやわらかい雰囲気にしたいので、ピンク系のアイブロウパウダーを使います。眉尻から眉頭に向かって、濃くなりすぎないように描いていきます。毛流れに沿って眉毛を1本1本描き足すようなイメージです。髪の毛と同じぐらいの濃さか、髪の毛よりワントーン明るい色を選ぶとおしゃれになります。眉頭から鼻筋に沿ってノーズシャドウも入れていきましょう。

眉マスカラ

これ以上眉マスカラなどで色を足す必要はありませんが、毛流れをきれいにするために透明のワックス効果のある眉マスカラを使います。眉頭を上にふわっと立たせて、眉尻に向かってどんどん毛を寝かせるイメージです。ペンシルやパウダーが剥がれないように、できるだけ皮膚につけず浮かせて塗ってくださいね。

リップ

春らしいやわらかい色のリップを使います。肌にツヤがありピンク系の色も使っているので、唇はツヤを抑えた色味を選びました。ふんわりタップするようなイメージで色を乗せていきます。唇の色によって発色が変わるのもいいですね。もともとの唇が赤すぎて使いたいリップの色が出ないという場合は、コンシーラーやファンデーションで唇の色を消してからリップを塗ってもいいでしょう。

セルフメイクではリップブラシを使わず直接リップを唇に当ててOKです。リップブラシは縁をくっきりとることもできますが、今回はやわらかい雰囲気にするために縁をとらずやさしく乗せています。秋冬のイメージと反対の色や、くすみのない色を選ぶと春夏っぽくなります。真っ赤なリップを使う場合は透け感やツヤのあるものがいいでしょう。

ハイライト

ツヤ感がありラメがつく練りタイプのハイライトを使います。軽く指でとって目の横のCカーブに入れ、次に鼻筋に細く入れていきます。

あご先と、クマの出やすい目の下にも入れておくとクマが光で飛んでくれます。

ローライト

ツヤを残すために、スティックタイプのローライトを使用します。フェイスラインの下の部分がはりやすいので重点的に、サイドを中心に入れていきます。顔の上下にローライトを入れると顔が横に広がって見えてしまうので、横に入れるのがポイントです。

フェイスラインに沿って頬骨の下をくぼませて「3」の字になるように入れると小顔効果があります。指やスポンジで定着させながら伸ばしましょう。粉タイプよりも練りタイプのほうが肌馴染みがよく、自然な印象になります。ローライトを入れすぎると不自然な印象になるので注意してください。最後に唇の下にもローライトを入れると、唇がぷっくりと立体的に見えます。

カラーメイクに合う、やさしいアップスタイル

メイクの雰囲気に合わせて、スッキリとしたアップスタイルにセットします。

ヘアセットの手順とポイント

最初にカールがつきやすいようにカールミストをしっかり振ります。カールが残っているとお色直しのときも時短になりますよ。

次にオイルをしっかりと馴染ませ、巻きやすいように髪を上下に分けたら、ストレートアイロンで波ウェーブを作っていきます。アップスタイルなのでざっくりでOKです。

耳より高い位置で一つにまとめ、トップとサイドの髪を少しずつ引き出します。毛束をねじってお団子にしたら、毛先が出るようにして固定しスプレーで固めます。後れ毛と前髪をふんわりカールさせたら完成です。

メイクで作ったやわらかい透明感をヘアスタイルで崩さないように、多めに髪の毛を引き出してルーズなふんわり感を出しています。メイクの透明感を引き立てるために、前髪の量を少なめにし肌が透けて見えるようにセットしました。

この記事のまとめ

春夏のあたたかい雰囲気に合わせて、グリーンとピンクを使用したやわらかいメイクに仕上げました。アイラインやアイブロウには、もともとのお顔立ちに合わせてグレーやブラウンを使用しています。髪や目の色とのバランスを見ながら色を選ぶとおしゃれになりますよ。

ウェディングドレスや結婚式場の雰囲気とのバランスも考えつつ、季節感のあるメイクを楽しんでみてはいかがでしょうか。

presented by
ヘアメイクアップアーティスト
KUROERI
骨格や髪質に合わせた似合わせヘアメイクを得意とし、神戸を拠点にフリーランスで活動中。 大手国内メーカー美容部員、フォトスタジオ専属ヘアメイクを経てフリーに。