コロナ禍の結婚式にも感動を!ウェディングプランナーがオススメする演出3選

コロナ禍の結婚式にも感動を!ウェディングプランナーがオススメする演出3選

演出/小物
Updated: 2022-01-14
結婚式では新郎新婦はもちろん、ゲストにいかに楽しんでもらえるかが重要です。ウェディングプランナー米澤香澄がコロナ禍でもできる、感動が生まれる演出をご紹介します。

なぜゲストの心を動かす演出が必要なのか?

結婚式は新郎新婦と結婚式場のスタッフで時間をかけて準備して作り上げるもの、というイメージがあると思いますが、結婚式当日の雰囲気を作るのはゲストでもあります。ゲストにどれだけ楽しんでもらえるか、感動してもらえるかで結婚式の雰囲気が大きく変わるため、ゲストの心に響く演出が必要です。

コロナ禍の結婚式では、従来の結婚式に比べてよりシンプルでわかりやすい演出が求められています。家族や近しい友人だけを招待する場合も多く、関係の深いゲストにどれだけ自分の素直な気持ちを伝えられるかが大切です。そこで、コロナ禍で本当にやりたかった演出ができない、盛り上げられるか不安といった悩みを抱える新郎新婦に向けて、コロナ禍の結婚式でもできるオススメの演出をご紹介します。

コロナ禍の結婚式にもオススメ!感動が生まれる演出3選

オススメの演出1)ファミリーミート

結婚式当日に新郎新婦が晴れ姿となって顔を合わせる「ファーストミート」は聞いたことがある人も多いかもしれません。ファーストミートは新郎新婦のふたりで行う演出ですが、新郎新婦に加えて両家の親御さんも一緒に行う初対面の演出が「ファミリーミート」です。

事前の衣装選びに一緒に行っていたとしても、お支度を全て済ませた晴れ姿を見られるのは結婚式当日だけです。親御さんは我が子の晴れ姿を本当に楽しみにしています。ファミリーミートでは、家族に「ママ」「パパ」や「お母さん」「お父さん」といつもの呼び方で呼びかけて振り返ってもらうのがオススメです。自然とにこやかな雰囲気になり、普段はしない握手やハグが生まれることもあります。

家族との関係性が難しいという新郎新婦に、仲直りをするきっかけにとファミリーミートを提案することもあります。口下手な方でも家族だけの空間なら手紙を読めたり、素直に向き合うことができたりと、家族との絆を確かめ合えるオススメの演出です。

オススメの演出2)ウェルカムレター

挙式が始まる前にゲストに読んでもらう手紙を用意するのが「ウェルカムレター」です。ゲスト一人ひとりに手紙を書き、受付近くやウェルカムスペースの壁に手紙をデコレーションしておきます。ゲストは新郎新婦に会う前にふたりの思いを知ることができ、ウェルカムレターがあるからこそ生まれる結婚式の雰囲気もあります。

手紙の飾り方は自由です。紐にクリップをつけて手紙を吊るしガーランド状にしたり、一枚のパネルに手紙を封筒ごと貼り付けてデコレーションしたり、ウェルカムグッズの要領で考えるのがオススメです。飾るスペースについては結婚式場に事前に確認しておきましょう。またゲストにテーブルを案内する「エスコートカード」として使うこともできます。テーブルを示すアルファベットを書いておいて手に取ると手紙だとわかるようなデザインにしてもいいですね。

ゲスト全員分の手紙を書くのはとても大変で時間がかかりますが、手紙をもらって嫌な気持ちになることはないですよね。感謝を伝えたいと結婚式をする方も多い中、ダイレクトに気持ちが伝わるアイテムですから、ぜひ取り入れてみてほしい演出です。コロナ禍で人と会う機会が減って開いてしまった心の距離を縮め、また近くに感じられるきっかけ作りにもなるのではないでしょうか。

オススメの演出3)三連時計

親御さんへの贈呈品として選ばれるアイテムのひとつに「三連時計」があります。一枚の木の板から3家族分の時計を作るもので、オーダーのほか新郎新婦で手作りされることもあります。同じ木の板で作ることから「一緒に時を刻みましょう」という意味が込められていて、これを結婚式の結びでお渡しすることで「これからもよろしくね」というメッセージが伝わります。結婚式は親御さんにとってもひとつの区切りです。結婚式を境に始まる新郎新婦と家族との新しい人生を表すアイテムとして三連時計を選ぶのもオススメです。

結婚式のオンライン配信のポイント

コロナ禍に関連して、結婚式のオンライン配信を検討している方も多いかと思います。結婚式は生モノなので、来てもらうのと配信で見てもらうのとは別物です。ですから全てをオンラインにしてしまうのではなく、遠方や体調が理由でどうしても来られない方に限定的に配信するといいでしょう。その際、来場するゲストに配信を頼むとそのゲストが結婚式を楽しめなくなってしまいますから、三脚や会場で借りられる高さのある机を活用して配信するのがオススメです。

この記事のまとめ

結婚式で一番大切なのは素直な気持ちをありのままに伝えることです。こんなご時世だからこそ、複雑な演出をあえて取り入れるよりも、誰もが知っているようなスタンダードな演出でメッセージを伝えてみてはいかがでしょうか。シンプルでゲストの心に響きやすい演出がいい結婚式を作る秘訣ではないかと思います。

presented by
フリーウェディングプランナー
米澤 香澄
愛知県名古屋市を拠点に活動するフリーウェディングプランナー。2017年からサービスキャプテン・式場プランナーとして活躍し100組以上のウェディングに携わる。2021年に「”人”とのつながりを結婚式のために…」をコンセプトに「For Wedding Produce」を立ち上げ、フォトウェディングや結婚式のトータルプロデュースを行っている。